はてなダイアリーからはてなブログへ

このはてなダイアリーですが、はてなブログに移行しました。URLは以下のとおりです。 http://yuichisasaki.hateblo.jp/2012年半ばまでは、はてなダイアリーとはてなブログの両方に同じ記事を投稿していましたが、面倒なのでもうやめています。今後「ダイアリ…

『閉じこもるインターネット』

閉じこもるインターネット――グーグル・パーソナライズ・民主主義作者: イーライ・パリサー,Eli Pariser,井口耕二出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2012/02/23メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 103回この商品を含むブログ (48件) を見る僕がフェイスブッ…

アイスタイル/@cosmeと私

化粧品クチコミサイト@cosmeを運営するアイスタイルが東証マザーズに上場した。初日終値が1411円となり、企業価値は86億円となった。この企業は僕にとっては特別な存在なので少し書いておこう。 僕はUser Generated Mediaがどういう収益モデルを組合せていく…

ダンパー数突破記念 FBでのコンテンツ量調整メモ

Facebookでの友人数が150名(ダンパー数)を突破した。昨年の3月11日直後が50〜60名だったので、1年でおよそ100名が増えたことになる。もちろん全員がヘビーユーザーではないし、閲覧だけの友人もいるわけだが、News Feedにデフォルトで現れるコンテンツ量が…

ファインダビリティとアンファインダビリティの境界

それが「ファインダビリティ」なのだと言われてしまえば、「ごめんなさい」と謝るしかない。だが、先日ある商業系カンファレンスを聞きに行って思い浮かんだことばが「ファインダビリティとアンファインダビリティの境界」というものだ。 そのカンファレンス…

Google+のサークル整理とその後の使用感

年末にGoogle+のサークルを整理して1ヶ月半ほど使ってみての報告。 2011年に数ヶ月G+を使ってみて、サークルには受信用(閲覧時の画面表示切り替え用)と発信用の大きく2つが必要ということがわかった。自分が読む時のことはすぐに想像できるが、実は発信す…

ザッカーバーグの言うオープンはオープンではない(株主への手紙)

2月1日以来、アメリカでもFacebookのIPOが大きな話題になっている。いやでも目に入る記事をいくつも読んで、僕の持っていたイメージよりもザッカーバーグが遥かに成熟しており、高貴な思想の持ち主であることを知った。 だが、調達資金の使途が不明確なIPOは…

「明日のコミュニケーション」100×100×100で100万人を検証してみた

はてブロの方にも同じエントリーがあります。 http://yuichisasaki.hateblo.jp/entry/2012/01/31/094849 さとなおさんの「明日のコミュニケーション」を読んだ。ソーシャルメディアは「関与する生活者」が動くプラットフォームになった。というコンセプトは…

Google Search Plus Your World

http://yuichisasaki.hateblo.jp/entry/2012/01/19/062617 にも同じ記事があります。 1月10日にGoogleがSearch Plus Your Worldを発表した。 http://googleblog.blogspot.com/2012/01/search-plus-your-world.html 3つの機能、1:Personal Results, 2:Profile…

UCSD Visiting Scholar/Researcher(訪問研究員) 小学校事情

同じ記事がこちらにもあります。 http://yuichisasaki.hateblo.jp/entry/2012/01/11/095748 UCSDへVisiting Scholar(訪問研究員)で来ると、住宅は大学付属のLa Jolla Del Solというアパートが第一候補になると思います。ここは大学へのバスの停留所も近く…

インフォメーション・ダイエット

The Information Dietという本が出版され、Webサイトもできている。これは大量の情報を消費してInformation Obesity(情報摂取による肥満)にならないようにHabits+Healthy Choiceで解決しようというものである。下のリンクを見るとわかるが、Web界の著名人…

はてなブログに乗り換えてみた

http://yuichisasaki.hateblo.jp/ なかなか書きやすいと評判なので、はてなダイアリーからはてなブログに乗り換えてみた。まだその書きやすさはよくわかっていないが、プレビュー画面は悪くない。それと今どきな、はてブ、Like、tweet、それに+1のボタンまで…

滞在最初期の印象(San Diegoにて)

陽射しは強いが昼間の気温は24度を超えることはほぼない。朝晩は15度ぐらいまで下がるので、やや肌寒い。到着後3週間ほどで、雨が降ったのは1日だけ。それもわずか2時間ほど。乾燥地帯で私の体に必ず起きる朝方の喉の痛みが出た(今はOK)。それがSan Diego…

このひと月

今の気持ちについて語ると、依然としてかなりショックを受けた状態である。地震にまつわる情報についてはできれば知りたくないし、ちょっと頭を使う本なども読む気がほとんどしない。ウェブ関連のニュースにも関心があまりなくなっている。情報に触れたくな…

イケダハヤトさん『フェイスブック』への応答とソーシャルメディア雑感

イケダハヤトさんから献本いただいた『フェイスブック』についてtwitterでコメントしたら、彼がブログに取り上げてくれていた。この際なので、まとまりないが、私が最近ソーシャルメディアについて考えていることを応答がてら書いてみたい。 まず、イケダさ…

2010年度 ゼミレポート

今年は男ばかり6名であった。 JRの広告 新しいメディアを備える車両と駅 日本における電子書籍の歴史 SEMについて スマートフォン時代には? 代表的なCGMサイトについての分析 ニコニコ動画原宿バージョンから見るいまどきの儲かるサイトの条件 萌えキャラに…

2010年度 卒業論文

今年は10名いたが、1人脱落。時間があったら追記でコメントするかもしれないが、とりあえず私ならこうするというタイトルを書いておく。順番としてはビジネス論、サービス論、カルチャー論、社会論というようなグラデーションです(といっても分類難しいなぁ…

10年代のWeb

拙論文が掲載された『コミュニケーション科学 32号』がWebで公開されました。 論文は「パーマリンク(Permalink):00 年代Web における情報アクセス構造と情報収益化モデルを決定づけた技術」(PDF:1.86Mb)というタイトルにあるように、00年代のWebを振り…

ソーシャルメディアとアクセス解析(ゲスト講師:伊藤将雄さん)

先日のウェブ・マーケティング論に(株)ユーザーローカルの代表取締役である伊藤将雄さんに来ていただいた。伊藤さんとは、かつて「みんなの就職」についてのインタビューをさせていただいた時からの付き合いなのだ。ユーザーローカルは「なかのひと」「う…

父のこと、父とのこと(佐々木明/巨椋鴻之介)その4 最終回

前回私はかねがね「最後に1冊本を出したい」と父が言っていたのは知っていたが、それが前述のような本であることは、手術直前に初めて知った。また父が詰将棋作家として、実に偉大な存在であったことも初めて知った。すなわち詰将棋の作問で塚田賞なるものを…

父のこと、父とのこと(佐々木明/巨椋鴻之介)その3

前回さて、ここからは家族しか知らない2006年秋以降の話だ。 父はすい臓癌を患っていた。すい臓は「物言わぬ臓器」と言われ、その発見は早くはなかった。その兆候がはじめて見られたのは2006年9月。父からすると孫にあたる、私の息子の誕生日の会食時であっ…

父のこと、父とのこと(佐々木明/巨椋鴻之介)その2

前回その後、帰国して、構造主義なるものがそういう名前を持ち始めると、ちょっとだけ時の人となったようで、新聞や雑誌にその紹介記事やエッセー的なものを書いていた時期もあったようだ。でも、小学校、中学校、そして高校時代ごろまで、私から見ると父は…

父のこと、父とのこと(佐々木明/巨椋鴻之介)その1

10月7日に父が逝った。 この4年間は彼の死について家族で覚悟を固め続ける時間だった。そういう意味では準備はできていた。だから納棺以降はむしろ悲しみよりも清々しさに近い気持ちが私自身には去来した。ただし、結局間に合わなかった死に顔を見た時は、や…

2010年度 3年生ゼミ論文

来年度から私がサバティカルを取得するので、7名と少なめ。 学生はなぜiPhoneを買うのか? -6名の定性的記述- コンピュータウィルスの歴史 -技術革新とその開発動機の考察- レコード会社 vs アーティスト -なぜレコード会社はデジタルを嫌うのか- twitterを…

グリーが東証1部に指定替え

今年はCGM事業者に5年ぶりにインタビューを実施している。すでに19サイトが終了し、あと4,5サイトというところまで来ている。そのため、例年よりも現場感覚が強くなっている。そこに飛び込んで来たのがすでにCGMサイトとは言えなくなっているグリーの東証1部…

3人の師匠から学んだ教育スタイル

昨年、博士号をとった。 博士号というのは、独立した研究者としてやっていける証明と言われている。つまりこれまでの師匠からは、少なくとも形式的には独立することを意味する。そこでお世話になった3人の師匠について振り返ることとしたい。実は、こんなエ…

Googleの決算書18

前回から1年空いた12月期の決算。 http://investor.google.com/releases/2009Q4_google_earnings.html 売上 12月31日締めの四半期における売上は66億7400万ドルで、前年同期の57億100万ドルから17%の増加。 過去1年の四半期の増収率は、-3%、0%、8%、12%と推…

2009年度 2年ゼミレポート

本年最後の投稿のつもり。今年の2年生ゼミはなかなか良い。ゼミメンバーの仲がよいため雰囲気が良い。議論を引っ張る学生/しっかり準備をしてきて提出物の全体的水準を上げる学生が複数いる。注意深く他の学生の発表を聞いている。というような環境であった…

2009年度 卒業論文

今年は9名。就活の長期化により、卒論指導も遅れ気味。越年が4,5名出そう。 電子化するクーポンプロモーションについての分析 セルフヘルプグループとオンラインセルフヘルプグループについての一考察 ニコニコチャンネルで視聴される企業動画の条件 オンラ…

フリー <無料>からお金を生み出す新戦略

2000年代初頭に、よく「風が吹けば桶屋が儲かる」的、あるいは「損して得取れ」的なビジネスモデルを提案していた。残念ながらその提案が受け容れられたことはほとんどなかったが、もしこの本が当時に存在していれば提案の説得力は増し、提案されている側が…