リア充な女子達の卒業に思う

追い出しコンパを終えて、また1年終わりました。今年の卒業生はざっくり言うと、元気な女の子と草食系男子という感じで、前者は追いコンで写真を撮りまくり、後者は普通にトークという色分け。


追いコンの席でちょっと面白かったのが、この元気な女子のほとんどが「リア充」という言葉を知らなかったという事実。でもこれはわかるな。元気いっぱいな彼女たちがかなり使っているWebのサービスがmixiなんですが、まあこいつは基本的に既に知っている友人とのコミュニケーションを強化というか補完するための道具なんですよ。つまり「リア充」のツール。だから「リア充」という言葉が出てくるウェブ上のコンテンツにはあまりお目にかからない人たち。


この卒業生が専攻であるネットワーク・コミュニケーションというの選択したのは、2005年12月ですから、mixi会員はまだ200万人の時代でした。「わー、面白い」ということでマイミク増やして、日記書いて、コミュに参加してというのが彼女たちの2年半の体験なわけです。もちろんネット上で新たな友人を増やして、彼氏も見つけちゃった人もいるんだが。。。


リア充」を知っていた在校生(新4年生)の男子(彼は「Webの本質はアナーキーと連想だ!」という古きWeb観を持つ貴重な存在)から、もうちょっとマニアックな雰囲気がゼミには欲しいという要望が、その席であったわけですが、それは可能かもしれないが、逆に面白くないと思うわけです。


「Y!のヘッドラインは確実に見ています!」とか「ケータイでしかインターネット(Webとは言わない)はやりません」とゼミ選考で自分のWeb利用の実態を堂々と語る人の関心も知る方が面白いと思うのですが。実際には、私自身ケータイサービスにはわからないことも多いし、無尽蔵にあるウェブのサービスをどれだけ使っているかというと微々たるものでしかないわけで。


http://4dk.jp/を使って、ゼミメンバーのブックマーク共有をやり始めたのも、「最近、君たちはどんなサービスを使っているのだ?」という個人的関心からですが、そうすると普段はおとなしいゼミ生が貴重な情報提供をしてくれたりするわけです。


ともあれ、なんとかゼミ内の多様なWebユーザーを時に対立させつつ、時にまとめつつ2009年度もゼミの運営をやっていこうと思っております。