Red Hatの決算

ふと目にした記事でRed Hatの決算が載っていた。本家Red Hatのサイトによると、通期での収益が6億5200万ドル、ほぼ600億円企業となっていることが判明。Subscriptionsが83%で残りの17%がTraining and services。営業利益が4400万ドルで、その率は6.7%。


ITサービスでの600億円企業というのは、日本でいうと530億円の三井情報、740億円の電通国際情報サービスあたり。1200億円の日本オラクルの半分。


10年ほど前にRed Hatは熱心に追いかけていた企業で、株を保有した時期もあったが、1999年2月期はまだ赤字企業だった。収益は3300万ドルだったので、10年で実に20倍の売上になっている。少々意外なのは当時はSubscriptionsが収益の67%で、残りの33%がTraining and servicesだった点。


長期的にはTraining and servicesで稼ぐ戦略を標榜していたので、こちらの数字が30〜40%で推移してもよいのだが、むしろ比率的には低下している。これは想像以上にSubscriptionsで稼げるほど、OSとしてLinuxが普及し、安定してきた証と考えればよいのだろう。Subscriptionsの方がスケールするビジネスだから、サービス重視とはいっても、Subscriptionsが80%を超えるのは当たり前で健全といえる。90%を超えてきたらそれはサポート技術力低下という可能性も考えなくてはならないが。