音楽を買わない学生

まだ適切な大きさのテーマにできていないけど「ネットと音楽業界」で論文を書きたい学生がいる。またP2Pファイル共有ソフトについて書こうとしている学生がいる。それで、そもそも学生の音楽を手に入れるルートはどこかという話になり、12名のゼミの3年生に聞いた結果、音楽を購入する学生はいないということが判明した。


彼らは借りるか、無料で手に入れるかなのだ。借りる場合はまあTSUTAYAとかGeoとか。無料で手に入れる場合はフリー(この場合は自由と無料の両方を含みます)のものを公開しているサイトからダウンロードするケースが主流で、P2Pのソフトで他人様のファイルを頂戴するというケースもあるようだ。P2Pソフトは使わない人で、ダウンロードサイトにも見つからなくて、商品化されている場合は、仕方なくMoraとかで買うみたい。


で、音楽をどうやって見つけるかについては、ひたすらサーフィンというのが1人だけいたけど、やはり汎用的な検索エンジンが頼り。ネット以外のメディアで接触した曲の曲名か歌手名か歌詞を何とかして手に入れて、それを検索窓に入力して曲を探すらしい。

http://www.audiobaba.com/
http://www.lastfm.jp/
http://www.pandora.com/restricted
などは使わないらしい。


お金がない学生だから「買わん」というのは理解できるのだが、音楽で食っている人に対価を払うという意識がきわめて希薄だった点が印象的。でも、どうなんでしょう。この12名は、音楽を特別に愛しているという感じではないので、こうなのかも知れない。2年生と4年生は今度教えてください。特に音楽を愛する3名の方。


なお、かつてこのエントリーで丸山茂雄氏が「音楽は作品ではなく情報になった」と言っていたと書きましたが、TSUTAYAで300円でCDを借りて、12曲とかがPCなどに取り込まれた後、聞きたくない曲は「すかさずdelete」という学生もおりました。こうなるともう「データ」ですね。