ウェブがテレビの代替材になってきたかもしれないこと、など

本日の授業での発見。といっても仮説だけどね。ちなみにサンプル数は40前後(「前後」なのは別の2コマの授業で聞いているから)。平均的な学生よりもネットが好きな学生というサンプルバイアスはおそらくかかっている。挙手した学生の数をかぞえて全体の出席者数で暗算で割って5%刻みで出したいい加減な数字。

  • 昨日、ウェブをした時に、テレビを同時につけていた人:35%(昨年は45%)
  • 昨日、ウェブをした時に、テレビを同時につけていなかった人:65%(昨年は55%)

細かく言うと、テレビがPC(ケータイでウェブをやる部屋)と同じ部屋にあるか否か、というそもそもの条件設定をコントロールする必要があるが、そういう細かいことは置いておく。同条件で1年前との変化について語る。


これは明らかに動画サイトが学生にとても見られるようになったことが影響していると思われる。実際に今年「論文でニコニコ動画Youtubeについて書きたい」という学生は多い(単純だね)。前述の質問後に4人の学生に聞いたら「これまでは音が出ないサイトを基本的に見ていたから、テレビはつけていたけど、最近は消すようになった」という学生が3名。「それでも音を小さくしてテレビはつけている」という学生は1人だった。


新聞をこの一週間で読まなかった学生は60%であったが、これは昨年の45%よりも増加。明らかに過半となった。このうちほとんどの学生はネットでニュースは見ている。つまり新聞にとってネットは代替材になっているけれど、ついにテレビの代替材にもなるのかもしれないという話。


あとは、家の部屋で最も音楽をよく聴く道具を聞いたら、携帯MDプレーヤーは1人のみ。携帯電話も1名。「携帯MP3プレーヤー/携帯デジタルプレイヤー」と「パソコン」が拮抗していて40%ずつという感じかな。「CDプレーヤーやCDラジカセやミニコンポ」は10%程度、つまり4名だった。


さらに、ついに来たかという意味では、音楽をパッケージメディアでは買ったり、借りたりしないで、すべてオンラインから購入/(違法)コピーというのが15%いたという事実だな。これは昨年はゼロでした。ちなみに昨今話題の、ケータイで通話しないのに、カレ(カノジョ)と接続して何となくお互いの音を送り(聞き)あうというのも1名いた。


なんか、時代は変わったという感じがするが、これは単に今年、専攻が一つ増えてそこに平均的な人が集中して、私が担当する授業での履修者が多い、ネットワーク・コミュニケーション専攻というのを選択した学生のネット度が昨年よりも相対的に高いだけかもしれないです。