演劇ライフ

リクルートhttp://engekilife.com/というサイトをβ版で公開した。とても興味がある。といっても演劇がとても好きというわけではない。


私がCGMをずっと追い続けている大きな理由の一つに、商業ベースには乗らないセミプロばりの活動や作品が商業ベースに乗るのか(乗せたい)、というものがある。そう、きょうび言われるマジックミドルっていうやつ。それで、事業会社にいた時(2001年)に、クチコミによってどの分野にマジックミドルの可能性が高いか、つまりサイトの事業性が高いかということを本当に網羅的に検討したことがある。


で、演劇はやりたい分野の一つであったが、事業性がないと判断した。最大の理由は、舞台は生ものでまた公演期間が短いため、クチコミが動員につながらないからというものであった。パッケージメディアを作ることも小さな劇団ではしないからあとから買ってもらうのも難しい。また劇団側の財務が弱いため、「誰にコストを負担してもらうのか」という問題について答えが得られなかったからだ。


それから7年たって、コストももろもろ安くなり、広告市場も大きくなったので、ペイようになったのだろうか。パッとトップページだけみた脊髄反射的なエントリーだけど、劇団の告知媒体としての性格も持っているようだし、劇団員のDBも持つようだし、会員同士のSNS機能もあるようだ。きっと箱との連動も考えられているのだろう。


というわけで、演劇ライフは演劇界のマイスペースとなるのだろうか。学生のレポートによると、音楽の世界のセルフプロモーションは日本でもかなり変わってきていて、若者がそれに呼応しているから、可能性はあるかもしれないな。