Pixar展と東京夜景

yuichisasaki2006-08-07

最近、左クリックを覚え、ささやかながらウェブサーフィンを始めた息子だが、別段コンピュータに興味を示しているわけでもない。興味を覚えているのは明らかにそのコンテンツに対してである。すなわち見ているのは、ボウケンジャー仮面ライダーカブトというテレビコンテンツのウェブサイトである。それでも自分でクリックすることで、新たなページにいけることは少しは面白いらしい。


そんな息子と妻と3人で、六本木の森アーツギャラリーで行われているhttp://roppongihills.com/jp/events/macg_pixar.htmlを見に行く。7月は本当に夫婦とも多忙で、ろくに子どもの相手もできなかった。依然多忙な生活は続いているが、とりあえず近場で3人が楽しめる企画ということで訪問。


この展覧会は、Pixarのアニメがコンピュータだけで作られているという誤解を解くための企画で、デッサンや粘土模型など人の手で作られたものが中心に展示されていた。考えてみれば当たり前だが、このようなものをデジタルデータに変換し、それを処理する過程で主としてコンピュータは使われるわけだ。たしかに私も、万人がああいうものを作れるような気になっていたので、間違った認識を改めるという意味でも面白かった。こどもの方は「カーズ」「ニモ」「バズライトイヤー」といったキャラクターに反応し、アニメの制作プロセスなど眼中になかったが、それなりに楽しんでいた。


実は3人がもっとも面白いと感じたのは、展示最後にあった、アニメの原理を説明する模型である。メリーゴーラウンド上に、わずかな動作の違いによって円状にちりばめられた人形がものすごい高速でまわされ、そこにフラッシュライトを当てる。そのときに、円周上から円の中心に向かって見ていると、人形が連続した動作を行っているように見えるというものだ。息子はかぶりつきで3回も見ていた(前述のURLにありましたが、立体ゾーエトロープ、というのだそうです)。まだまだコンピュータよりも物のほうに興味があるみたい。


その後、夕闇迫る六本木森タワーから東京の夜景を見る。たしかに東京においては山手線の中には超高層ビルはなかったのだと感じる。ここからだと、海側の東京タワーや汐留、NECのスーパータワー、南西の渋谷、西のドコモタワーや新宿などがそれなりの大きさで全部見える。位置的にはマンハッタンのエンパイア・ステートビルに似ているのかな。