居場所を会社に変えて
復職して1ヶ月以上が経過した。それまでに比べて、ネットに接する時間が減った。加えて、仕事で抱えている案件のことを基本的にずっと考えるようになったので、たとえばBlogで書かれているものなどについても、いろいろと思いを馳せながら読むということが減った。
そういう観点から見ると、僕は仕事好きなのかもしれないし、単なるまじめなのかもしれないし、ネットバカではないのかもしれない。多分、そのいずれもがあてはまるのだろう。
仕事好きということについては、まあ情報技術まわりの案件について、調べたり、人と会ったり、まとめたり、書いたりということは嫌いではない。一仕事を終えた今回も、ずいぶんと新しく知ったことが多かった。
まじめということについても当てはまる。一般論として、僕の職種はかなり大衆化して、クライアントの要望やクライアントがあるときに発した言葉の背景などについて何度も考えるような人が減った。自分はどのようなやり方でフィーに対して見合う価値を出すのかということを自問する人も減った。80年代や90年代前半にこの世界にいた人からみれば、僕もアマちゃんかもしれないが、それを大衆化というなら、すでに下流化が始まっているのかもしれない。だから僕は現時点では相対的にはまじめだ。
そして最後のネットバカではないという点について。これは休職して、ネット上の先鋭的な言説について触れて、あれこれ考えていたときからも「ついていくのがやっと」と思っていたが、会社に居場所を移すと、「もうついていけない」という感じ。このはてなダイアリーの世界で起こっていることなどは、一部の人が勝手に盛り上がっているという風につとに感じられる。「そんな話題」は、ごくごく一部のネット企業を除けば、「まったく関係のない話」と捉えられていることがこの1ヶ月でよくわかった。
ただし、大方のブログというのは些細なできごとについて断片的な思考をつづっているわけなので、それを俯瞰して、編集・整理したときに「じゃあ、どうなの」ということを盛り上がっている人たちがやっているかというと、そうでもない。だからまあ、1年ぐらいはこの状態をほうっておいてもよいだろうと思うことにした。これが気休めの要素も入っている暫定的結論。