図書に抱かれる

まとまった量の書き物をしているとブログなんざ書く気にならない。ちなみに明日の授業で紹介する「SNSの日記とブログ、どっちが魅力的?」という小レポートで、「どちらも魅力的でない」と書いてきた学生が3人いたが、それはそれで一つの見識だと思う。こういったツールとどう付き合うかを自分自身で考えていって欲しい。


さて、長い文章は書かないにしても、新書マップと図書街 - 観察・実験ノートで書いたアートドキュメンテーション学会の雑感。当初の目的の金子郁容さんの図書街のイメージも見られたし、本人とも話ができた。それで十分に目的達成ではあったが、安西利洋さんのカンブリアンゲーム、「資料に出会う私が動いている」という動きを意識した前田富士夫さんの話、丸川雄三さんの連想検索遊歩館の話も面白く、今書いている文章へのインプットもいくつかあった。


そんな中で私が一番うっとりとしたのが、冒頭の水谷長志さんのイントロダクションで紹介されたCandida Hoferの写真集Libraries。図書に抱かれることで、図書の背表紙を見ることで、私は何かを想起し、Googleの検索窓の前で私は立ち尽くすという話。落ち着いたらどこかでぜひ、眺めてみたい。