FIFA ワールドカップ2006 日本対ブラジル

http://www.nakata.net/jp/hidesmail/hml277.htm を読んだので、朝4時から生中継で試合を見た。

が、試合になったのは前半のみ。想像以上の実力差で後半は本当に何もさせてもらえなかった。

玉田の得点シーンを見て感じたのは、やはり流れの中から点が入るには、好プレーが3つほどつながる必要があるということだ。稲本の体勢を崩しながらの左への展開パスがすばらしい。そこから三都主がタメを作りながらドリブルでペナルティエリアへ近づき、右サイドから長い距離を横にスライドしながらマークを外してきた玉田へラストパス。また玉田のシュートもニアサイドのここしかないという位置に決まった。こういう連続するプレーの幅と試合中のトライ数を増やしていかないと世界でのベスト8には到達できない。

今回の日本の戦績は俊輔の不調につきますね。それに加え、マークもきつくほとんど前を向いてプレーをさせてもらえなかった。FWが決めやすいようなスルーパスが出なかったから、結局得点は増えなかった。中村のボソボソさ加減はあまり好きではないが、それを補って余りあるファンタジスタであることは間違いないので、4年後に期待する。

また国の威信を背負ってくる奴らとアウェーで本気で戦うという経験の不足も露呈した。結局、川口や中田のように私の好きなタイプの闘志を表に出すプレイヤー同士が叱咤し鼓舞し合うようなチームにならないと、勝ち抜けないのだと思う。そういう意味で、どうも今回の代表チームは好きになれなかった。チームの好悪とは別に、私が1次リーグ敗退を予想したのは、まさにこの経験不足からであった。

ジーコについては教育者として良く4年間役割を果たしたと思う。しかし、戦術だけではどうにもならず個人の技術の比重が高くなるストライカーの育成は結局のところ間に合わず、最後に世界大会ではほとんど無用と思われる柳沢を使ったことで大きな代償をもらったのだと思う。やはり久保と松井を連れて行ってほしかった。