大宮アルディージャ対浦和レッズ

1−1
1−1
0−2
0−0
2−4
延長を制した浦和の勝利.


生のサッカー観戦は久しぶり.こどもと相撲と野球は見に行ったことはあるが,父親の最愛のスポーツを見ていなかったため連れて行く.席は,大宮側のSA席.バックスタンドのコーナーフラッグのすぐそばの前から4列目だからよく見えた.


少し予習していったが,大宮の選手で知っていたのは,MFの藤本主税とFWのトゥットのみ.しかし2人ともスタメンではない.目だった選手は,1点目をワールドクラスのミドルシュートで叩き込んだ片岡洋介と途中交代で入りポストプレーで献身的だった長身の若林学.片岡は今年国士舘大学から入った23歳のルーキーで,若林はJFL栃木SCから天皇杯前に加入した選手のようだ.JFLでは20試合で14点とっているからなかなかのストライカーだ.というわけで,無名選手ばかりで天皇杯のベスト4まで来たというなかなかマネジメントに長けたチームである.


試合も前半は五分に渡り合う.ポゼッションは浦和だが,しっかり守って速攻というパターンがチーム全体に浸透しており,浦和にとっては怖い相手である.ただしディフェンスの中心であるらしいトニーニョを欠いており,やや守備にいつもより安定感がないのかもしれない.浦和の拙攻に助けられていたが,セットプレーのコーナーからマリッチにヘディングで23分に先制点を許す.が,その3分後に件の片岡のシュートで同点.


後半は浦和がかなり押し気味に試合を進める.中盤の時間帯では前線からのプレスが激しくなり,大宮のディフェンダーの球まわしが落ち着かなくなる.そして62分に左からのセンタリングに長谷部がボレーシュート.ボールはワンバウンドでゴールネットへ.


しかし70分を過ぎると大宮が奮起.前の選手を2人代えて,長身の若山へ放り込むパワープレーの機会が増えてくる.それでも浦和はなんとか跳ね返し,87分には中盤のポンテに代えて酒井友之を投入.定石だが,ブッフバルトはやることはやった.


が,その2分後に浦和にとっての悪夢はやってくる.浦和が大きくクリアしたボールが大宮の最終ラインまで転がる.そこですぐに放り込めば,浦和はトラップをかけることができただろうが,大宮のGKがボールを蹴る前に一瞬のタメを作る.「あー,やばい」と私は思う.攻撃側から見て点が入る時というのはある種奇跡とも言えるのだが,守備側から見ると,絶対に入れられる理由というのは存在するのだ.


このタメによって,浦和のセンターバックの堀之内がラインを上げそこなう.放り込まれたボールは頭でつながれ,都築の判断ミスもあり同点のゴール.


勝負弱い浦和を目の当たりにする.


が,ぬあんと90分終了時点で帰宅.子どもが15分前から寒空のもと寝てしまったからだ.


大宮は選手層が薄く,交代を前半で1枚使っていたこともあり,「おそらく浦和が勝つだろう.しかしPK戦まで行ったらわからない」と思って席を立つ.案の定地力の差が出て,浦和が勝ったが,見たかったぞ.延長に入ってからの長谷部.なんでも2得点に絡み,最後はドリブルがすごかったらしいじゃないか.
http://streamctrl.bb.yahoo.co.jp/cgi-bin/yahoo/bbnews.asx?vid=ten-001-20051229-002_wm500k

こどもには「三都主と長谷部を見なさい」と試合前に言っておいたのだが,90分での長谷部はそんなにマーベラスな選手ではなかった.2点目はとったけどさ.あー残念.


で,肝心のこどものサッカー評は「テレビなら良いけれど,生だとうるさい」とのこと.わかってねーなー.埼玉ダービーで,浦和の応援を見せるためにわざわざ行ったのに.