ブラジル戦

ブラジル 日本
   2〓1
   0〓1
   2〓2

明け方の4時前から生で見てしまった。そうしたら、視聴率が11%であった。世の中けっこう馬鹿が多いな。

さて、感じたことは2点。

1点目は「サポーターよ、もうどことあたっても勝利を欲せ」ということだ。恥ずかしながら代表観戦暦25年の私でも、試合後には心のどこかに「ブラジルと引き分けとは良くやった」という気持ちがあった。通算戦績は2分5敗とのことだが、今後は舞台設定が重要である。良質な観客が良質なサッカーを育てるのだ。ぼちぼち日本もその段階に来ているのではないか。イランに負けてあれだけぶーたれるのに、ブラジルに引き分けで満足する理由はない。

2点目は、ひょっとしたら今、代表チームは急激な成熟を遂げているのかもしれないということ。これは本当にわからない。

だが、イラン戦であれだけ混乱をきたした4〓4〓2でギリシャに勝ち、前半はやや格の違いを見せ付けられた形になったが、ブラジルとも引き分け。しかもパスの回り方が格段に良い。縦パスも多い。ディフェンスのサイドへの追い出し方やマークの受け渡しも格段にスムーズだ。果たしてアジアでの戦い方、あるいはW杯予選という舞台から解放されたというだけでこうも変わるのだろうか。

メンバーは変わっていない。右から、加地、田中、宮本、三都主である。そこに福西と中田がボランチ、中村、小笠原にフォワード2枚という構成である。何がこうも変えたのだろうか。特に驚きは加地である。ブラジル戦の前半4分のあの動きは、少なくともW杯予選では見られなかった。うわさではHSVからのオファーも来そうだという。中村も中田と縦の関係を築き、柳沢、玉田、大黒へとパスを配給する。さらに小笠原とのコンビも悪くない。

何が代表におきているのだろうか。