新聞宅配をやめて3週間

新聞(日本経済新聞)の宅配をやめた。なかなかやめられなかったのは、仕事柄、顧客と共通言語を持つことが必要だったからだ。でも、その共通言語もほとんど必要なくなったので停止。大体、東京に暮らしていて電車で通勤をしていれば、何がマスコミで取り上げられているかはいやでもわかってしまうので、ジャーナルである必要はなくて、週に2回もどこかで読めば十分。


振り返ってみると、自分がお勉強とは別に、生活の中で最もものごとを考えたのは大学2年から3年にかけてフランスに1年間滞在したときである。若かったこともあるし、異文化体験を通じてとにかく色々考えた。そのときの情報接触の様子を思い出してみると、フランス語で物を読んだりするのは疲れるので、学校の予習以上のことはしなかったし、聞き取りの練習にニュースを見るぐらい。ウェブなんて当時は存在していないから、日本の情報もきわめて限定的。http://www7.ocn.ne.jp/~n-digest/index.htmlで2ヶ月遅れぐらいで日本の情報は得ていたというような時代だ。


で、結局、自分が本来考えるべきことに対して考える時間を確保するためには、情報を取捨選択すること以上に情報への接触量も減らさなくてはと思った次第。事実、止めてみても全く不都合はないし、生活は今まで以上に快適。